【3月30日=バグダッド発その17】
▼共同通信から全国の加盟新聞社に配信
現地報告「嘆きのバグダッド」(全3回)
(上)権限不明の警備が増える 軍、民間会社入り乱れ
(中)宗派の違いが殺害理由に 「内」に向かう怒り
(下)襲撃される病院、薬も不足 危機にさらされる医療
※3月31日(金)付け朝刊以降の新聞に掲載されます。掲載日・見出しは新聞によって異なります。全国紙には掲載されません。また、共同通信・各新聞社のHPにも掲載されませんのでご了承ください。
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僕がバグダッドに入って2週間がもう過ぎたが、その間に「クリスチャン・ピース・メーカー・チーム」(CPT)の3人に続き、拘束されていたアメリカ人記者・ジル・キャロルさんが解放された。http://news.yahoo.com/s/ap/20060330/ap_on_re_mi_ea/iraq_carroll_released_24;_ylt=Au24KtX7MAsdkO5IhuLvkPBX6GMA;_ylu=X3oDMTBiMW04NW9mBHNlYwMlJVRPUCUl
一時は完全に「行方不明」で情報が途絶えていたが、突然の解放だ。しかも今回は軍隊組織が「救出作戦」で解放したのではなく、犯行グループが「自発的に」解放したという(まだはっきりと経緯が判明したわけではないが)。
同じアメリカ人でも、CPTスタッフ・トムフォックスさんは殺害されて遺体で発見。今回は同じアメリカ人でも解放。
何が生死を分けるのか。国籍か。イラクに軍隊を送っている国だからか。男性か、女性かなのか。
「国境なき記者団」の調査結果(05年5月発表)http://www.rsf.org/article.php3?id_article=13652(PDFファイルを参照)によると…
・殺害された記者の93%は男性。
これはイラクの取材現場に男性が多いからだが、一概にそうとも言えなかったりする。いまでも女性記者は結構イラクにいる。
・イラクに軍隊を送っている国の国籍の記者の殺害は2割。
・イラクに軍隊を送っていない国の記者の殺害が8割を占めている。
したがって、殺害に関しては軍隊派遣国かどうかはあまり関係がない。
拉致・誘拐に関していえば…
・イラクに軍隊を送っている国の国籍の記者が45%。
・イラクに軍隊を送っていない国籍の記者が34%
・イラク人記者が21%となっている。
この数字は解読が難しいな。いまもなおイラク人記者3人が拘束・行方不明のままだ。
※以上の文中での「記者」はすべてのメディア関係者を示す
ジル・キャロルさんのイラク人通訳はその場で射殺されている。以前このブログで書いたが、http://blog.so-net.ne.jp/watai/2005-06-14 以前フランス人記者とともに解放されたイラク人通訳は、「もうジャーナリストとは仕事をしない」と言った。これまでも外国人は拘束・人質。イラク人通訳はその場で殺害というケースが何度もあった。
知り合いのヨルダン人フリーTVカメラマンは、先日ギリシアのテレビ局クルー3人と一緒に働いた。バグダッドの街の取材を護衛なしで3日間一緒にやったという。
「怖かったよ。今回は単にラッキーだった。一人で街に出るのはいいが、外国人と一緒にバグダッドの街で取材なんてもうしたくない」
と言っていた。
3月29日付けのアラブ紙「アッシャルク・アルアウサト」は、「イラクの報道関係者にとって、敵は見えない(UNKNOWN)」と伝えている。報道関係者だけでなく、ほかのイラク市民だっていまの状況は同じだ。「闇の中の内戦」では敵は見えない(UNKNOWN)。
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綿井健陽 WATAI Takeharu
Homepage [綿井健陽 Web Journal]
http://www1.odn.ne.jp/watai
映画「Little Birds~イラク戦火の家族たち」
公式HP http://www.littlebirds.net/
全国各地で上映中
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ノストラダムス |
茶川リュウ之介 |
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今日大学へ行き、綿井さんの書いた現在のイラクに関する記事を読んできた。今日はその『嘆きのバクダッド』の「上」を、要約がてらに書いていくことにしよう。しかし、できれば実際
やあ、我輩が茶川リュウ之介である。もちろん、職業は作家である。 市井では桜華やかりし様子だが、我輩の心にも満開の桜が咲いている。 このところ頻繁に外出する機会が多くなったもののおタケさんは相変わらずお優しいまま。 我輩は今、人生で最も平穏な時を過ごしている。ひとつの心残りを…[続く]
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大手は、空爆や市街戦、テロといった多数の死者がでたニュースばかり報道する。無論そういう大きな報道も必要だ。しかしマスメディアがインパクトのあるニュースばかりを繰り返し流し、他社より派手な報道を競い合うことは、更なる暴力を煽ることにつながりかねない。
かつてピューリッツアは「戦争が起きていないなら、私が戦争をつくってみせる」と言った。今のマスメディアも無意識に同様の危険を犯してはいないだろうか?刺激こそニュースという報道のありようが世界をより暴力的なものに変えている。そんな危機感を覚える。
綿井さんの記事のような、地味な事実を追い続ける姿勢、安易な結論に飛びつかない冷静さこそ、今のマスメディアに最も必要とされていることのように思う。
by アスタリスク (2006-03-31 04:43)
by 村田 素子 (2006-03-31 18:35)
by アスタリスク (2006-04-01 01:27)